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執筆者の写真Miwa Shioya 塩谷美和's Blog

Down by the riverside

いよいよクリスマスシーズン!クリスマスコンサートが続く中ですが、来年の予定もどんどん決まってきています。

昨年に続き、伊勢原で1月に開催する「黒人奴隷の歴史&ゴスペルコンサート」に向けて徐々に用意をしていますが、そこで歌う「Down by the riverside」。今日の聖書箇所がミカ書4章。3節からこの曲のテーマが取られているので短く解説しておこうと思います、と思いきや、すでに2015年に池ゴスのブログですでに簡単に書いていました!



こここから引用しちゃって、アップデートしたいと思います。

音源はこちら。私もこのレコード持ってる♬


Ain't Gonna Study War No More〜Nat King Cole



賛美 Down by the Riverside

作者不明 黒人霊歌


聖書箇所 ミカ書4章3節

「主は多くの国々の民の間をさばき、遠く離れた強い国々に、判決を下す。彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」



Down by the Riverside


Gonna lay down my burden, Down by the riverside, down by the riverside, down by the riverside. Gonna lay down my burden, Down by the riverside, study war no more,

重荷を下ろそう この川岸に 重荷を下ろそう この川岸に もう戦争しないことを学ぼう


I ain’t gonna study war no more, study war no more, ain’t gonna study war no more. I ain’t gonna study war no more, study war no more, ain’t gonna study oh war no more.

もう戦争しないことを学ぼう

戦争しないことを学ぼう


Gonna lay down my sword and shield

剣と盾を下ろそう

Gonna talk with the Prince of Peace

平和の君と語ろう

Gonna shake hands around the world

世界中の人たちと握手をしよう

Gonna cross the river Jordan

ヨルダン川を渡ろう

Gonna climb upon that mountain

この山に登ろう

Gonna climb the road to heaven

天国への道を上ろう


他にも、白い長衣をまとおう、輝く冠をかぶろう、金の靴を履こう、などがあり、天国に想いを馳せる歌詞が続きます。


歌詞で興味深いのは、”ain’t gonna study war no more” と、

2重否定が使われています。これはどのように訳せば良いのか、、、

考えられるのは、warの後に 「,」や「.」をつけ文を終わらせている。

もう一つは、とにかく戦いたくないという気持ちを込めることでno moreも入れちゃって誇張している。

知られている事ですが、奴隷時代の彼らの英語は決していつも文法が正しいわけではなかったということです。そのような解釈がしにくい黒人霊歌が他にもあります。

それは奴隷の彼らだけではないです。

ちなみに、私も20代の頃、カナダにいた時にコミュニティーの英語教室に通いましたが、先生が、「ネイティブスピーカーの私達でさえ、いつも正しい文法で話す訳ではないです」と言っていましたし、かのドニー・マクラーキン牧師も、日本に来日した時「僕らの英語はいつも間違っているからー。」とちょっと冗談交じりに言っていました。

でも、私達の日本語もそうですよね。


聖書のイザヤ書2章4節、ミカ書4章3節から引用されて作られた曲です。

「彼らはその剣を鋤に、その槍をかまに打ち直し、国は国に向かって剣を上げず、二度と戦いのことを習わない。」

奴隷とされていた黒人の人々は、南北戦争前には既にこの歌を歌っていたと言われています。自由の身になったとしても戦争に駆り出される、彼らのこの世に生きていく悲哀。

だからと言って絶望せずに罪に走らず、信仰を持って今を生き、完全なる自由を天に希望を持ちながらこの世で戦い続けた。そして、まさにこの聖書箇所で終末の事が語られているように、早く週末が早まるようにと祈りが込められていたのでしょう。


先月、ローマ教皇が来日して、核兵器のことにも少し触れていました。大きな戦争やニュースになりますが、自分を見ると日頃からついつい小さな戦いをしてしまっているなぁ、、と思わさせれます。家庭で、職場で、人間関係で、、、自分流の正義を主張してついつい争ってしまう。


この曲は現代を生きる私達にとって、日常生活の大切なメッセージソングですね。剣を鋤に、槍を鎌に。人殺しの道具を、生産する道具、人を生かし育てる道具にチェンジしていますように、愛を求めて日々実践していけますように祈ります。


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